冬虫夏草と養蚕の展示室がオープン
[ ] 2015年04月22日
PDF版ダウンロード(プレスリリース)
津和野町発、2015年4月22日。創業10周年の節目を迎える株式会社にちはら総合研究所は冬虫夏草と養蚕の展示室を津和野町日原地区にある同社本社屋内にオープンさせました。
展示内容は3部構成で、第1部の標本展示では、蚕の卵から幼虫、繭の段階を経て蛾になるまでの様子、また、繭内部の蛹に冬虫夏草の菌が感染し子実体(茸の部分)が成長していく様子が13体のアクリル標本で観察することができます。標本製作には国立科学博物館をはじめとする国内の博物館などにアクリル標本を供給する東京の業者に依頼し、透明度の高い標本がそろっています。
第2部の動態展示では、展示室に隣接するBMF(Bombyx Mori Factory (Bombyx Moriは蚕の学名):昆虫工場)で行われている養蚕の様子を窓越しに観察することができます。BMFは株式会社にちはら総合研究所が開発を進める、ユニット型の養蚕施設で、植物工場の様に養蚕業を工業化する昆虫工場のモデルとしての活用の実証実験が進められています。
第3部のパネル展示では、株式会社にちはら総合研究所の最新の研究成果や事業成果をパネルで展示します。既にサンプル数が250を超える、蚕の系統ごとの糸状菌抵抗性(冬虫夏草の感染効率に関係)に関する研究や、養蚕時の条件による冬虫夏草の成長度合いへの影響に関する研究などの成果を公開していく予定です。
展示室の見学は当社営業時間中(基本的に平日0830時~1700時)であれば随時可能です。(事前に電話での確認が必要です)