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静岡大学の研究チームが津和野へ来町

[ ] 2014年08月24日
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共同研究による連携関係が加速

津和野町発、2014年8月24日。8月22日から23日にかけての二日間、株式会社にちはら総合研究所(島根県・津和野町)と共同研究で連携している、静岡大学グリーン科学技術研究所の朴研究所長をはじめとする4名の研究チームが津和野町に来訪しました。

グリーン科学技術研究所とにちはら総合研究所は、生きた蚕蛹に寄生した冬虫夏草菌が感染を広げ、子実体を形成するまでのメカニズムを遺伝子レベルで解明する取り組みや、新規の有効成分の解明といった複数のテーマで共同研究を進めており、その端緒は本年3月に開催された日本農芸化学会でも論文発表されています。

今回の来町では、にちはら総合研究所からは、生きた蚕蛹に冬虫夏草菌を接種する作業工程の実技レクチャーのほか、新規事業である小石丸全齢人工飼料育の実証実験の説明、にちはら総合研究所が独自に進める蚕蛹の眼点の色変化から羽化進行を記録する眼点指数の取り組みの説明などがなされました。また、グリーン科学技術研究所からは現行の研究の進捗の説明がなされ、また、二者間での今後の情報のやりとりや、検体提供の仕組みについて詳細な打合せがなされました。

「今後2年から3年以内には、津和野式冬虫夏草について未だ解明されていない新規の有効物質の発見を目指す(朴龍洙研究所長)」目標が示され、「生きた蚕蛹からもたらされる冬虫夏草の商業的量産は我が国の養蚕業の知見、養蚕農家の技術がなければ実現しえないもの。津和野式冬虫夏草の付加価値が向上することにより、我が国の養蚕業の再興に貢献することにこの共同研究の成果を結び付けて生きたい(佐伯潤代表取締役)」と連携関係の強化が進む成果となりました。