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小石丸の全齢人工飼料育を開始

[ ] 2014年07月28日

2014年7月28日、津和野発、株式会社にちはら総合研究所(島根県・津和野町)では、津和野養蚕・冬虫夏草連絡会の研究会を同日開催しました。

特別技術指導員の一田昌利京都工芸繊維大学准教授を招聘し、新事業である小石丸全齢人工飼料育を開始しました。この日は、連携先の志津川福祉の園(京都府・宇治市)の知的障がい者が調製した粉体飼料を蚕飼育のための湿体飼料に調整する方法を確認するほか、孵化したての蚕を専用の飼育ケースに移行する作業などが確認されました。

この日飼育が開始された小石丸は約300頭。7月18日に導入された三協フロンテア株式会社(千葉県・柏市)製の養蚕ユニットに移行され経過が観察されます。新しい施設は内装施工の過程で用いられる接着剤などから発生する気化した有機溶剤が蚕に悪影響を及ぼす危険性があるとして、導入前後に残留する有機溶剤を排除する処置を採ってきましたが、最終的に蚕に害が及ばないレベルまでの除去作業が完了したことを確認するための少量飼育となりました。

今回孵化させた小石丸は順調に成長が進めば8月下旬には繭となる予定です。

  • 孵化したての小石丸の幼虫
  • 幼虫を人工飼料に移す掃き立て作業
  • 津和野養蚕・冬虫夏草連絡会の研究会風景