星、降る里
見上げてごらん、お月さま。十三夜、小望月、十五夜、十六夜、立待月、居待月、寝待月、更待月と呼び名は数あれど「月月に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月」(言語遊戯の古歌)―月見をするのに、一番美しく輝く月を見上げるのは今月だ、という。そう、中秋の名月(旧暦8月15日の満月、別名:芋名月)。今年はラッキーなことに、8月11日には“スーパームーン”でした。昔から月って、親しく愛でたい存在のようだ。
見上げてごらん…都会では光害で見えなくなった天の川。幾多の明るい星と暗い星の集団、銀河系。最近、地球から3000光年離れた2個の恒星(連星系)で、地球に似た惑星が発見された。残念ながら、生物の生存はないらしいが、地球外生命に関しては何だか増々面白くなりそう。
さて、本州屈指(?)の星がキレイに見える“星のふる里”へようこそ!1985年全国初の公開天文台(全国500カ所以上、山陰に3カ所)で、「日原天文台」の望遠鏡は、あの世界最大「すばる」望遠鏡の試作鏡(口径75センチ)を使用しているそうだ。星と環境に関して学習する「天文資料館」「星と森の科学館」を併設。
そして、9月~11月の毎週土曜日“にちはら星祭り”(観察会)を催し、テーマは“アンドロメダ銀河を見よう!”。秋の星座は暗い星が多く、アンドロメダ銀河には2000億個の星が渦まいているらしい。未知との遭遇を楽しもう!
又、枕瀬山森林公園内には、「ペンション北斗星」・「キャンプ場」等もある。辺りの空気も冷たく澄んでくる季節、夜空を彩る星たちの壮大な宇宙にロマンをはせ、虫の音も楽しみながらステキな秋の夜長を… アッ、流れ星!!
尚、来年は開台“祝30周年”(8月31日)。
(大庭京子)