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2014年の培養シーズンが本格化

[ ] 2014年06月14日

群馬県富岡市発、2014年6月14日。本日から春蚕期の富岡産生繭の収繭(しゅうけん:繭の収穫)が始まりました。通常は1日から2日で全養蚕農家の生繭が揃うところですが、今年は5月末の冷涼期と続く暑気により上蔟(じょうぞく:蚕が繭を作り始める時期)前後の成長にばらつきが発生し、収繭は4日間にわたって行われることになりました。

6月21日の富岡製糸場の世界遺産登録を控え、土曜日ということもあり、収繭作業は多くの観光客が見学するなか行われました。「富岡の生繭は「ぐんま200」という蚕品種だが、例年は1kgあたり平均550粒ほどの大きさ。それが、今年は1kgあたり平均520粒ほど。粒ぞろいで、大きな繭な上に、中の蛹の健康状態も良好で、立派な冬虫夏草が育つのが楽しみ。さすがは富岡の熟練の養蚕農家。」(佐伯潤社長)と、2014年の養蚕シーズンの出だしは豊作が見込めそうです。

富岡で収繭された生繭は専用コンテナーで発送、翌日には津和野に到着し、冬虫夏草の培養シーズンが本格化します。